シューバッハは静かに暮らしたい

シューバッハの特殊能力…それは「聴いたもの」を何でも「分析する」能力ッ!

メジャースケールにシュガーソング、ブルース&ビターステップ

 
どうも、シューバッハです。
最近のジャンプでの食戟のソーマが面白すぎて僕も料理をしたくなってきました。
ちなみに僕は香りを制することで料理を制するタイプのオタクです。
よろしくお願いします。(?)
 
 
 
さて、では今日も食戟…ではなく分析をしていきましょう。
今回分析する曲はコチラ。
 
 
美味しそうな曲名ですね。食戟がしたくなってきました。
ちなみにこの曲は血界戦線というアニメのEDにもなってます。
最終回のアツさが忘れられないアニメでした。
 
ところで皆さん、
楽器を弾く人や曲を作る人ならスケール(音階)というものはご存じかと思います。
実はこのシュガーソングとビターステップという曲には、スケールに関する面白い仕掛けが施されているのです。
 
ではどういった仕掛けなのか、具体的に解説していきます。
 
 
 
<2つのスケール>
 
この曲には2つのスケールがメインで使われています。
まずひとつは
①メジャースケール
です。
メジャースケールといえば基本中の基本、いわゆる
(Key:Cにおける)ド,レ,ミ,ファ,ソ,ラ,シ
のことですね。
長調の曲で使われる1番オーソドックスなスケールです。
 
そしてもうひとつは
②マイナーブルーススケール
です。
これもロックにおいて基本のスケールです。短調で使われます。
(Key:Amにおける)ラ,ド,レ,レ♯,ミ,ソ,ソ♯
ですね。
このスケールを使うといかにもロックのカッコいい雰囲気が出ます。
 
 
しかしここで疑問が。
 
マイナーブルーススケール短調で使うスケール。
短調のスケールを長調の曲でどうやって使うの?
 
って話です。
 
 
 
考えられる可能性としては
 
・平行短調で使う
長調から短調に転調する
 
のどちらかじゃないかな〜と思います。
 
 
結論から言ってしまうと
シュガーソングとビターステップの場合は後者に近いです。
ですが、この曲は途中で転調しているようには聴こえません。
 
 
ではどのようにマイナーブルーススケールを使っているのか?
サビのメロディに注目してみましょう。
 
Key:F#のメジャースケールを使って作られているメロディです。
綺麗なメロディだと思います。
しかしサビの最後の2小節を見てみると、
Key:F#mのマイナーブルーススケールが使われていますね!
(歌詞でいうと「I feel 上々 連鎖になってリフレクト」の部分です)
この後はまたKey:F#でメジャースケールに戻ります。
 
ここだけ見ると同主短調に転調しているように見えますが、たった2小節なので転調とは言いがたいです。
 
これは恐らく
モーダルインターチェンジの考え方に近いものだと思います。
モーダルインターチェンジといえばコード進行のレパートリーの1つとして覚えてる人も多いと思いますが、
コード進行だけではなくスケールに関しても同じことが言えるということです。
 
要するに
「同じ音を主音に持つスケール同士は行ったり来たりしやすい」
ってことですね。
しかも転調する際に必要な特殊なコード進行等も必要とせず、
いきなりスケールチェンジしてもわりと許容できます。
 
 
前回のブログで紹介したドリアンスケールを取り入れている曲もそうです。
同じ音を主音に持つマイナースケールドリアンスケールを行ったり来たりしてます。
 
 
この曲を書いたのはUNISON SQUARE GARDENのベース担当でもあり、ほとんどの曲の作曲をしている田淵さんですが、
実は他にもメジャースケールマイナーブルーススケールを合わせて使ってる曲があります。
 
 
ギミー!レボリューションという曲です。
歌っているのは内田真礼さんという声優の方ですが、作曲は田淵さん。
この曲も長調ですがサビの後半で2小節だけマイナーブルーススケール使ってます。
(歌詞でいうと「今日もS.O.S.」のところです)
やっぱりサビの締めに一瞬スケールチェンジをすると、意外かつカッコよく聴こえますね。
メジャースケールとマイナーブルーススケールの組み合わせは田淵さんの得意技なのかもしれません。
 
 
いろんなスケールを知っていると組み合わせ次第で
面白いサウンドが生まれるんですね。
他にも面白いスケールの使い方があったら
またこのブログで紹介してみようと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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シューバッハ(@schu_bach)