シューバッハは静かに暮らしたい

シューバッハの特殊能力…それは「聴いたもの」を何でも「分析する」能力ッ!

ドリアンスケール中毒になりたい人のために

 
こんにちは、シューバッハです。
最近ハマっていることはスマホゲーの事前登録です。


さて、今回はドリアンスケールを使っているアニソンをひたすら紹介する感じになります。
紹介する前にドリアンスケールについて
サラッと確認しておきましょう。


 
 
 
<そもそもドリアンスケールとは何なのか>
 
簡単に説明しますと、
教会旋法のひとつです。
 
教会旋法とは現在で言う長調短調といった調性音楽の考え方が確立する前の時代から使われていた音階(スケール)のことで
ReゼロのEDを解説した時にも少し触れましたが、
その名の通り教会音楽で使われていたのはもちろん、
民族音楽などにも良く使われています。
ひとつひとつの旋法全てを説明するのは長くなりすぎるので、
ドリアンスケールだけに絞ってみようと思います。
 
まず、なぜ数ある旋法の中からドリアンスケールを選んだのかと言うと、
昨今のアニソンで頻繁に取り入れられているのがドリアンスケールだからです。
 
厳密にはこういう言い方をするのは語弊があるのかもしれませんが、
ナチュラルマイナースケールの第音が半音上がった音階が
ドリアンスケールです。
レ,ミ,ファ,ソ,ラ,シ,ド,レという並びと同じ音階です。
長調短調の世界に慣れている人からすると
終始音(主音のような音)が、というのは想像しづらいかもしれませんが、
実際アニソンで取り入れられているドリアンスケール
借用和音のように曲中で一瞬使われるくらいのもんです。
大抵は何かしらのマイナースケールを軸にドリアンスケール
行ったり来たりして使われる感じですね。
 
 
それでは曲の紹介に入りますが、
今回は解説メインではないので悪しからず。
 
「この曲もそうなんだ〜」くらいの
気持ちで見ていただければなと思います。
 
 
 
 


水樹奈々『ETERNAL BLAZE』(NANA MIZUKI LIVE CIRCUS 2013 in 西武ドーム)

 

言わずと知れた名曲ですね〜!

Aメロとサビのメロディが

ドリアンスケールを行き来してます。

 

 

 

茅原実里Paradise Lost」>


Minori Chihara茅原実里 / Paradise Lost

 

名曲がどんどん出てくる…

この曲のサビにもドリアンスケールが出てきます。

メロディの音を拾ってみるとわかると思います。

 

 

 

<宮野 守 「オルフェ」>


【うたプリ】一期 オルフェ

 

カッコいい曲ですねぇ。

この曲ではAメロで使われています。

ドリアンスケールってロックなサウンドと

非常に相性が良いことがわかりますね。

 

 

 

革命機ヴァルヴレイヴ2期OP 「革命デュアリズム」>

youtu.be

 

一度ブログで紹介しました、革命デュアリズムです。

以前は楽曲構成についてしか触れていなかったと思うので、

また取り上げてみました。

Aメロでドリアンスケール

 

 

 

水樹奈々Synchrogazer」>


Nana Mizuki - Synchrogazer

 

またもや水樹奈々さんです。

Aメロとサビの途中でドリアンスケールが登場していますね。

 

 

 

 

さて、もう気が付いた方もいるのではないでしょうか。

これまで紹介してきた5曲、

実はドリアンスケールが使われていること以外に

もう一つ共通点があります。

 

それは

全てElements Gardenが作曲している

曲だということです。

 

恐らく楽曲に自分たちの色を出すため、

なるべくドリアンスケールを使って曲を書くことに

しているのではないかと思います。

面白い試みですよね。

 

もちろんエレガ以外でも

ドリアンスケールを使って作っている作曲家の方はたくさんいますが、

ここまで多用しているのは意図的にやっているとしか思えません。

実際僕の中では

「アニソンでドリアンスケールといえばエレガ」

くらいの印象になっています。

 

教会旋法を用いた個性の出し方というのは

非常に参考になりますし、教会旋法以外にも

この世にはたくさんの音階が存在します。

アニソンにはそれらの音階を取り入れることのできる

可能性があるということです。

 

皆さんも曲を作る際には

自分の好きな音階を見つけて作ってみてはいかがでしょうか!

 


以上、ドリアンスケールを使っているアニソンの紹介でした。

 

 

 

 

 

 

 

 



シューバッハ(@schu_bach)