グレートですよ、この曲はァ…「Crazy Noisy Bizarre Town」コードテンションを意識した巧みなメロディ
目立ちます。
サビの4小節目、本来ダイアトニックならDm7ではなくD7なのですが、
そのあとのG7がC△7に向かうためのⅤ度になっているため
D7もDm7にすることでⅡーⅤモーションが生まれています。
ドミナントの連結を続けるよりⅡーⅤのほうが柔らかい響きでオシャレですね。
サビはキーがEmから平行調のGmajになっているとは思うのですが、
一応2つのキーでのディグリーネームを書いておきました。
さて、ようやく本題に入ります。笑
メロディの話です。
これは個人的な持論なのですが、
例えば曲を作る時にこういったコード進行を調べて参考にすることがあると思います。
しかし、意外と同じようなコード進行を使って曲を作ろうと思っても
なかなかメロディが思い浮かばないことがありませんか?
僕は実際にそうやって行き詰まったことがあります。
原因として僕が考えるのは、分析をするときに
「そのコード進行に対してメロディがどういう音を使っているか」
というところまで気にしていないからだと思います。
やはりメロディあってのコードです。
メロディとコードの関係について、この曲を例に少し見てみましょう。
サビの最初のコードに注目してください。
コードはC△7です。
C△7の構成音は
です。
ではこのC△7が鳴っている時、
サビのメロディはどんな音を使っているのでしょう。
メロディの最初の音はレですね。
C△7の構成音もう一度確認してみましょう。
構成音の中にレの音は…
無いですね…。
ということは
もしやメロディとコードがぶつかってる???
世の中…都合のいいことだらけじゃねえってことだなァ〜
…と、思いきや!
このレの音、確かにC△7の構成音からは外れてるのですが、
C△7の上にそのままレを重ねてみると…
C△7(9)、9thコードになりました!!
なので厳密にはここのコードはC△7ではなくC△7(9)が鳴っています。
実はメロディの音が上手いことテンションノート(9th)になっていたんですね!!!
メロディを気にせずコード進行だけ見ていたら気付かなかった…
グレートですよ・・・こいつはァ!!!!!!
メロディがテンションノートを担っていると
他の楽器と歌が溶け込みすぎず、それでいてキレイに重なりあうので
オシャレなコードとメロディが互いにカッコよく響いて聴こえます。
名曲と言われる全ての曲で
このケースが当てはまるわけではありませんが、
サビがテンションノートから入るメロディは
やはり独特の雰囲気があるので人の耳に残りやすく、
キャッチーに聞こえると思います。
では最後に
他にもサビがテンションノートから入る曲を
何曲かサラッと紹介して終わりにします。
irony
サビのメロディがⅣ度の9thの音から入っています。
俺妹のOPがつまらないわけがない。
ウラオモテ・フォーチュン
【SONG】月刊少女 野崎くん ED Full 『ウラオモテ・フォーチュン』
こちらもサビのメロディがⅣ度の9thの音から入っています。
小澤亜李ちゃん最近いろんなアニメ出てて嬉しいです…
Honey Come!!
少しわかりにくいかもしれませんが、
サビに入ってから17小節目。「Honey Comeー!」の部分の
コードが1小節目と8小節目とは変わり、結果的にメロディがⅣ度の9thになります。
小倉唯ちゃんの強さを改めて思い知らされる曲だ…。
君にまつわるミステリー
【BD 1080p】氷菓NCED2「君にまつわるミステリー」
サビのメロディがⅠ度の9thから入っています。
えるたそ〜
響きはオシャレなのにキャッチーさを感じさせる曲が多いですよね!
皆さんも曲を作るときや、
曲を聴いていてオシャレな曲だな〜と思ったら
このことを思い出してみてください!
ドララララァーーーッ!!!!
シューバッハ(@schu_bach)