導き出される構成は…!?革命機ヴァルヴレイヴのOP・EDから学ぶ楽曲構成の面白さ
こんにちは。
最近DQMSLでデスピサロを新生転生させたら
めちゃくちゃ強くなって嬉しいシューバッハです。
今回はTVアニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」というホモアニメの
汚名を今こそ晴らすべく、
OPとEDから曲を抜粋して
楽曲構成の面白さに
目を向けてみようと思います。
楽曲構成とは、
Aメロ → Bメロ → サビ
などといった曲の流れのことです。
ちなみに僕はヴァルヴレイヴだと
流木野サキちゃんが好きです。
(名前が思い出せなくてググったのは内緒)
※以下解説です。
今回は特にコード進行等には目を向けません。
あくまでもメロディの出し方や順番など、
大まかな楽曲の流れを見ていきます。
今回取り上げる曲はこちらの3曲です。
<TVアニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」1期OP 〜Preserved Roses〜>
<TVアニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」2期OP 〜革命デュアリズム〜>
<TVアニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」2期ED 〜赤いメモリーズをあなたに〜>
赤いメモリーズをあなたに by tomeebs 音楽/動画 - ニコニコ動画
さて、この3曲、
1つの共通点があります。
何だかお分かりでしょうか?
正解は、
3曲とも歌から曲が始まっている
ということです。
「な〜んだ、そんなことか。」
「言われてみれば…まぁ…」
といった反応が多数かと思います。
実際のところ
歌から始まる曲なんて
この世にはたくさんありますし、
特に珍しいことでもありません。
しかしこの3曲、
同じことをやっているように見えて
実は全く異なる考え方で曲が組み立てられているのです。
どういうことなのか、曲を聴きながら見ていきましょう。
<パターン①〜Preserved Roses〜>
まず便宜上、
イントロの前に入る歌のメロディを
プレ・イントロ
とここでは呼ぶことにします。
この曲でいうと一番最初の
「短い夢を重ねて〜」の部分です。
(歌の前に4小節ありますが、
そこも含めてプレ・イントロとします。)
そして1番までの曲の流れを整理すると
導き出される構成は…
プレ・イントロ→イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ
という流れになっているのがわかると思います。
そしてこの曲のプレ・イントロの歌のメロディ、
プレ・イントロ以外の部分でも使われていないでしょうか?
そうです、サビと同じメロディですね。
歌詞も同じなのですぐに気付けるかと思います。
プレ・イントロ→イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ
最初に提示したメロディがサビで帰ってきた、という感じですね!
それでは次の曲。
<パターン②〜革命デュアリズム〜>
かっこいい曲ですね〜。
では先ほどと同じように1番までの流れを整理してみまししょう。
導き出される構成は…
プレ・イントロ→イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ
Preserved Rosesのときと同じ構成ですね。
しかし、プレ・イントロのメロディを意識しながら
聴いてみるとどうでしょう。
そうです、この曲のプレ・イントロのメロディは
Bメロで使われています!!
ここがPreserved Rosesと大きく違う点ですね!
プレ・イントロ→イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ
Bメロ後半ではプレ・イントロのメロディが
さらに変化し、サビへの繋ぎとして
最高の盛り上がりを演出しています。
ヴァルヴレイヴ、最高!!!
ブリッツンデーゲン!!!
<パターン③〜赤いメモリーズをあなたに〜>
3曲目です。
1番までの流れを整理してみましょう。
導き出される構成は…
Aメロ→Bメロ→サビ
「おい!プレ・イントロないのかよ!w」
と、
1番までしか聴かないと、プレ・イントロ無しの構成かと勘違いしてしまうと思います。
しかし2番まで聞いてみるとどうでしょう。
曲の冒頭にあった
「流れ出した時だけが〜」
と同じメロディが2番には使われていません。
この部分はAメロじゃなかったんですね!
1番の
「おやすみなさい 瞳をとじるけど〜」
と同じメロディの
「出会いだけが 輝いたわけじゃない〜」
から2番は始まっています。
つまりここのメロディがAメロということです。
整理します。
導き出される構成は…
1番
プレ・イントロ → Aメロ → Bメロ →サビ→
(流れ出した〜) (おやすみ〜)
2番
プレ・イントロ → Aメロ → Bメロ ……続く
(※2番では無し) (出会いだけが〜)
といった構成になってます。
えっ、じゃあ、この曲は
プレ・イントロと同じメロディが
曲中で出てこないのか〜
と思いますよね?
ところがどっこい、
この曲を最後まで聴いてみましょう。
……プレ・イントロと同じメロディが
再び出てきましたね?
なんとこの曲、プレ・イントロのメロディを
曲の最後にもう1度持ってきてます。
プレ・イントロ→1番→2番→Cメロ→大サビ→ラスト
まるで序盤に出しておいた伏線を
物語のラストで回収するSFアニメのようですね!!
おかげで曲もしっかりとまとめられた気分になりました!
こうして見てみると、作曲家の方々が
最初から最後までの流れを考えて
計算して曲を作っているんだなぁ、
ということがよくわかると思います。
イントロひとつ取ってみても
これだけのパターンがあるので、
他の部分にも目を向けると
さらなる発見があると思います!
今まで何気なく聴いていた曲でも
カッコよく聴こえる秘密が
実は楽曲構成にあった!なんてこともあるかもしれません。
音符やコードが読めなくても音楽は楽しいですね!
ヴァルヴレイヴも、OP・EDを聴いているだけで
すでに面白いアニメになってきました!
皆さんも気になったら
是非ヴァルヴレイヴを見てみてください!
P.S.
個人的にはヴァルヴレイヴより
ガルガンティアのほうがオススメです
シューバッハ(@schu_bach)