「君の名は。」感想(ネタバレ有り)
メジャースケールにシュガーソング、ブルース&ビターステップ
ドリアンスケール中毒になりたい人のために
借用和音のように曲中で一瞬使われるくらいのもんです。
水樹奈々『ETERNAL BLAZE』(NANA MIZUKI LIVE CIRCUS 2013 in 西武ドーム)
言わずと知れた名曲ですね〜!
Aメロとサビのメロディが
ドリアンスケールを行き来してます。
<茅原実里 「Paradise Lost」>
Minori Chihara茅原実里 / Paradise Lost
名曲がどんどん出てくる…
この曲のサビにもドリアンスケールが出てきます。
メロディの音を拾ってみるとわかると思います。
<宮野 守 「オルフェ」>
カッコいい曲ですねぇ。
この曲ではAメロで使われています。
ドリアンスケールってロックなサウンドと
非常に相性が良いことがわかりますね。
<革命機ヴァルヴレイヴ2期OP 「革命デュアリズム」>
一度ブログで紹介しました、革命デュアリズムです。
以前は楽曲構成についてしか触れていなかったと思うので、
また取り上げてみました。
Aメロでドリアンスケール。
<水樹奈々 「Synchrogazer」>
またもや水樹奈々さんです。
Aメロとサビの途中でドリアンスケールが登場していますね。
さて、もう気が付いた方もいるのではないでしょうか。
これまで紹介してきた5曲、
実はドリアンスケールが使われていること以外に
もう一つ共通点があります。
それは
全てElements Gardenが作曲している
曲だということです。
恐らく楽曲に自分たちの色を出すため、
なるべくドリアンスケールを使って曲を書くことに
しているのではないかと思います。
面白い試みですよね。
もちろんエレガ以外でも
ドリアンスケールを使って作っている作曲家の方はたくさんいますが、
ここまで多用しているのは意図的にやっているとしか思えません。
実際僕の中では
「アニソンでドリアンスケールといえばエレガ」
くらいの印象になっています。
教会旋法を用いた個性の出し方というのは
非常に参考になりますし、教会旋法以外にも
この世にはたくさんの音階が存在します。
アニソンにはそれらの音階を取り入れることのできる
可能性があるということです。
皆さんも曲を作る際には
自分の好きな音階を見つけて作ってみてはいかがでしょうか!
以上、ドリアンスケールを使っているアニソンの紹介でした。
シューバッハ(@schu_bach)
キルミーのOPは本当にベイベーなのか、分析してみた。
覚えて欲しいからではないでしょうか。
Re:4度から始める異世界コーラス!独特の雰囲気を生み出している秘密とは?
今や誰もが知ってるカノン進行、現代ではその形を変えている?
こんにちは、シューバッハです。
今季アニメを少しずつ消化してます。
色々と面白いアニメが多いですが、やはりカバネリがめっちゃ面白いですね。
とりあえず今のところホモ展開は無さそうで安心してます()
さて、今回は皆大好き「カノン進行」についてのお話です。
カノン進行といえば
パッヘルベル作曲の「カノン」という曲に登場するコード進行のことで、とても美しいコード進行です。
Key:C majでいうと、
C → G/B → Am → Em/G → F →…
Ⅰ → Ⅴ → Ⅵm→ Ⅲm → Ⅳ →…
ですね。
ベースが綺麗に順次下降しているのが特徴です。
「人間が最も心地よく感じる進行」なんて言われることもあります。
このカノン進行をロックやポップスといったジャンルに取り入れ、大ヒットした曲がたくさんあります。
そのため、今や定番のコード進行としてカノン進行はとても認知度の高いものになっています。
ちなみに皆大好きと言っておきながら
僕はカノン進行があまり好きじゃないです。笑
なぜならカノン進行が流行ったのは、すでに一昔前な気がするからです。
しかし未だに書店や楽器店でよく売ってるコード進行について書いてある理論書のようなものには、必ずと言っていいほどカノン進行が挙げられています。
じゃあ例えば曲を作る時、
やはり定番と言われ続けているのならカノン進行を使うべきなのか?
それとも現代においてカノン進行は時代遅れなのか?
皆さんはどちらだと思いますか?
どちらでもない、
俺はカバネリだ!!!!!
という冗談はさておき、
僕の意見としては
「どちらも正解であり不正解」
だと思います。
これはカノン進行に限った話でもなければ音楽に限った話でもないと思うのですが、
どんなに古くても良いモノは良いんです。
しかしそのまま使うのはやはり違うと思います。
時代に合わせて変化することも必要なのではないでしょうか!
事実、カノン進行は変化してきていると僕は思っています。
そこで、僕が今まで聴いてきたアニソンの中から
カノン進行から派生してきたと思われるコード進行をいくつか紹介してみたいと思います!
<パターン①〜フラッと寄り道!♭系カノン進行〜>
TVアニメ アイドルマスターOP 「READY!!」
サビがカノン進行になっています。
が、途中で変化していますね。
従来のカノン進行だったら4小節目にはGm on B♭が入りますが、
代わりに5小節目のⅣ(A♭)に向かうためのⅡ-Ⅴモーションが使われています。
1〜3小節目と違い、
ここだけコードの切り替わりが2拍ごとになるのも良いですね。
下属調に向かうような進行なので、♭系カノン進行と勝手に呼んでます。
この曲の作曲者、神前暁さんの他の曲だと
かんなぎのOP「motto⭐︎派手にね!」で同じ進行が使われています。
<パターン②〜マイナーに寄っちマイナー!マイナー系カノン進行〜>
キルラキル 「シリウス」
これまたサビでカノン進行の派生系が使われています。
しかし
これ、本当にカノン進行なのか…?
と思われるかもしれません。
先ほどの♭系カノン進行よりコードの動きが多くなっているので
わかりにくいと思います。
むしろ人によってはこれをカノン進行の派生系だと
言わない人もいるでしょうが、
このコード進行、よーく見てください。
各小節の頭のコードだけ抜き出してみましょう。
代理コードが使われていますが
ベースが順次下降しており、カノン進行が元になっていることが分かります!
原曲のコード進行を見ると、
2小節目の3拍目(G#7)にⅥ度に向かうためのセカンダリードミナントが入っているので、
カノン進行の明るさとマイナーの切なさが合わさった
ハイブリッドでカッコいい進行ですね!
<パターン③〜これぞ円環の理!転調型、カノン進行に導かれるカノン進行〜>
劇場版まどかマギカ 主題歌「君の銀の庭」
さてこの曲のカノン進行、どうでしょう。
どこも変わったところは無いように思いませんか?
そうです、この曲は普通のカノン進行しか使われていません。
でも楽曲全体を聴いてみると、面白い仕掛けがあることに気づきます。
答えはAメロです。
Aメロのコード進行を見てみましょう。
なんと!この曲、Aメロでもカノン進行が使われていますね!
でもそんなにカノン進行使いまくって大丈夫なの?
と、思いますよね。
そこで!
この曲は転調をさせています。
転調することで同じ進行も新鮮に聴こえるようになり、
それでいて楽曲全体に統一感が生まれます。
3拍子のテンポ感といい、巡り巡る転調といい、
まさにまどマギの雰囲気に合っている素晴らしい曲だと思います!
カノン進行の派生系、いかがだったでしょうか?
今回紹介した3パターン以外にも
カノン進行の可能性はまだまだたくさんあると思います!
むしろまだ誰も発見していない派生系を見つけられたら、
新たなジャンルやサウンドの開拓にもなりそうですね…!
以上、現代のカノン進行について、でした!
六根清浄!!!!!
シューバッハ(@schu_bach)
グレートですよ、この曲はァ…「Crazy Noisy Bizarre Town」コードテンションを意識した巧みなメロディ
目立ちます。
サビの4小節目、本来ダイアトニックならDm7ではなくD7なのですが、
そのあとのG7がC△7に向かうためのⅤ度になっているため
D7もDm7にすることでⅡーⅤモーションが生まれています。
ドミナントの連結を続けるよりⅡーⅤのほうが柔らかい響きでオシャレですね。
サビはキーがEmから平行調のGmajになっているとは思うのですが、
一応2つのキーでのディグリーネームを書いておきました。
さて、ようやく本題に入ります。笑
メロディの話です。
これは個人的な持論なのですが、
例えば曲を作る時にこういったコード進行を調べて参考にすることがあると思います。
しかし、意外と同じようなコード進行を使って曲を作ろうと思っても
なかなかメロディが思い浮かばないことがありませんか?
僕は実際にそうやって行き詰まったことがあります。
原因として僕が考えるのは、分析をするときに
「そのコード進行に対してメロディがどういう音を使っているか」
というところまで気にしていないからだと思います。
やはりメロディあってのコードです。
メロディとコードの関係について、この曲を例に少し見てみましょう。
サビの最初のコードに注目してください。
コードはC△7です。
C△7の構成音は
です。
ではこのC△7が鳴っている時、
サビのメロディはどんな音を使っているのでしょう。
メロディの最初の音はレですね。
C△7の構成音もう一度確認してみましょう。
構成音の中にレの音は…
無いですね…。
ということは
もしやメロディとコードがぶつかってる???
世の中…都合のいいことだらけじゃねえってことだなァ〜
…と、思いきや!
このレの音、確かにC△7の構成音からは外れてるのですが、
C△7の上にそのままレを重ねてみると…
C△7(9)、9thコードになりました!!
なので厳密にはここのコードはC△7ではなくC△7(9)が鳴っています。
実はメロディの音が上手いことテンションノート(9th)になっていたんですね!!!
メロディを気にせずコード進行だけ見ていたら気付かなかった…
グレートですよ・・・こいつはァ!!!!!!
メロディがテンションノートを担っていると
他の楽器と歌が溶け込みすぎず、それでいてキレイに重なりあうので
オシャレなコードとメロディが互いにカッコよく響いて聴こえます。
名曲と言われる全ての曲で
このケースが当てはまるわけではありませんが、
サビがテンションノートから入るメロディは
やはり独特の雰囲気があるので人の耳に残りやすく、
キャッチーに聞こえると思います。
では最後に
他にもサビがテンションノートから入る曲を
何曲かサラッと紹介して終わりにします。
irony
サビのメロディがⅣ度の9thの音から入っています。
俺妹のOPがつまらないわけがない。
ウラオモテ・フォーチュン
【SONG】月刊少女 野崎くん ED Full 『ウラオモテ・フォーチュン』
こちらもサビのメロディがⅣ度の9thの音から入っています。
小澤亜李ちゃん最近いろんなアニメ出てて嬉しいです…
Honey Come!!
少しわかりにくいかもしれませんが、
サビに入ってから17小節目。「Honey Comeー!」の部分の
コードが1小節目と8小節目とは変わり、結果的にメロディがⅣ度の9thになります。
小倉唯ちゃんの強さを改めて思い知らされる曲だ…。
君にまつわるミステリー
【BD 1080p】氷菓NCED2「君にまつわるミステリー」
サビのメロディがⅠ度の9thから入っています。
えるたそ〜
響きはオシャレなのにキャッチーさを感じさせる曲が多いですよね!
皆さんも曲を作るときや、
曲を聴いていてオシャレな曲だな〜と思ったら
このことを思い出してみてください!
ドララララァーーーッ!!!!
シューバッハ(@schu_bach)